引越しに慣れていない人は、そもそも何に注意して引越しの準備をしたらいいかわからないですよね。
「できるだけトラブルが起きないように引越ししたいけど、注意すべき点って何があるの?」
「引越しは何回か経験してるけど、よりスムーズに引越しするにはどんなことに注意すればいい?」
今回はそんな悩みを解決すべく、注意すべき点を引越しの段取り順「引越し業者選び」「荷造り」「引越し当日」「番外編」にまとめました!
引越し経験8回の管理人のリアルな注意ポイントも書いてあるので参考になること間違いなし!
引越し初心者に限らず、引越しを何回か経験している人も意外な注意点に気づくかもしれません。
このコラムを読んでトラブル知らずの引越しを目指しましょう!
引越しの注意点まとめ
注意すべきポイント | 補足 | |
---|---|---|
引越し業者は早く決めよう (2カ月前がベスト) | ギリギリに予約をすると、希望の日時に引越せなくなる可能性がある | |
荷物に補償(保険)が適用されるか確認 | 万が一荷物を壊されてしまった場合、補償がきくのか確認しておこう | |
ペットやマイカーを運ぶ場合引越し業者にあらかじめ伝えておく | ペットやマイカーの引越しは、引越し業者では受け付けてもらえない場合も。その場合は別途業者を探す必要がある | |
最低3社から相見積もりをとる | 安く引越しをするためには、相見積もりを最低3社からとるのがベスト | |
エアコンの取り外しは引越し業者がやってくれるか確認 | エアコンの取外し(取付け)は引越し業者が行わない場合も。その場合は別途業者に依頼する必要あり | |
荷造りをする際、気を付けるべき注意点 | ||
使用頻度の少ない季節物から梱包 | 引越しまで確実に使わないものから荷造りを | |
荷物を詰めたダンボールのフタを閉じるのは引越し最終日 | 探しものがすぐ見つかるよう、フタをするのは一番最後 ガムテープを貼らない状態で積み上げておく | |
ダンボールには中に何が入っているか記入しておく | 荷ほどきの際、ダンボールに何が入っているかわかるよう、中身の表記を | |
引越し当日の注意事項 | ||
ベランダやテラスに忘れ物がないかチェック | 部屋の外の荷物は意外と忘れがち 裏庭やベランダも最終確認を | |
夜間の引越しや、引越しのトラックが道路を占領する場合は前もって近所に挨拶を | 近所に迷惑となるような引越しの場合は「ご迷惑をおかけします」と一言あると今後の近所付き合いがスムーズに | |
クレーンを使わないと運べない荷物がないかチェック (家具家電が玄関から運び出せるサイズか) | 見積の際に見落とされている、大きな荷物や重たい荷物がないか再度確認 ある場合は、早急に引越し会社に相談を | |
番外編 | ||
旧居は可能な限り掃除しよう | 部屋の現状回復をすればするほど、敷金が戻ってくる可能性が高くなる | |
転出届を忘れずに提出しておこう | 引越してから転出届を入手するのは手間がかかるもの 必ず引越す前に手続きを | |
粗大ゴミや資源ごみの最終日を確認して忘れずに捨てよう | 新居に不要なゴミを持っていかなくてもいいよう、ゴミの収集日の確認を | |
新居の設備をしっかり確認しておこう | 壁がうすくて隣の家の騒音がストレス! なんて事にならないよう事前に確認を | |
家具や家電が新居に入るか採寸をしっかりしておこう | 希望する場所に家具や家電が配置できるか、隅々までしっかり採寸しよう | |
新居の最寄りの駅の時刻表を確認しておこう | 駅によっては1時間に1本しか通ってない場合も 路線を利用する人は電車の本数を確認しておこう! | |
家電の周波数を確認 | 糸魚川を堺に、東日本と西日本で周波数が違う お手持ちの家電が新居で使えるか確認を! |
業者選びで失敗しないポイントとは?
引越し業者選びは早めに!
なんといっても、引越し業者が決まらないことには引越しが進みません。
「忙しくて引越し業者を探すの、ギリギリになっちゃった!」
なんてことがあると、本来希望していた引越しの日時に引越しができなくなる可能性が出てきます。
早めに引越し業者を決めておけば、希望通りの日時に引越しができるのはもちろん、「早割」などが適応されて、引越し代金が安くなることもあります!
早割とは早い段階から申し込む人が割引の対象となり、割引率や割引内容は引越し会社によって異なります。希望する引越し会社に「早割」のサービスがあるか確認してみるとよいでしょう。
荷物に対する補償(保険)が付帯しているか確認
引越しの際に、万が一荷物を紛失されたり壊されてしまった場合、その荷物を補償してくれるかどうか、見積もりを取る際に引越し会社に確認しておきましょう。
CMなどでおなじみの大手の引越し会社は、荷物に対する補償制度が整っている場合が多いようです。
しかし、地域密着型の小さな引越し会社などでは、荷物に対する補償が付いていない場合があります。もしくは引越し会社によっては、補償を受けたい場合は別途料金が発生する事もあります。
引越しは、意外と荷物の紛失や破損が生じるものです。実際に私も照明器具を壊されてしまった経験があります。私の場合は、新しい商品を引越し会社が弁償してくれました。
そういった場合に、補償が受けられるかどうか事前にしっかり確認をしておきましょう!
業者に依頼できない荷物って何がある?
引越し業者は、全ての荷物を運び出してくれると思っていませんか?
引越し業者でも対象外の荷物があるので、ここで一度確認をしておきましょう。
- 貴重品
現金・有価証券・通帳・印鑑など - 芸術品、骨董品など
1点で~十万円など高価なものは運べない - ペット
ペットの種類を問わず生き物は運べないため、専門の業者を手配して間接的に運ぶ - ガソリンが入った車やバイク、石油ストーブなど
引火性のあるガソリンや灯油が入っている状態では危険物とされ運べない
以上のものは、原則引越し業者が運ぶことはできません。
ただし、引越し会社に「ペットを新居につれていきたい」「マイカーを新居まで運びたい」
と申し出れば、引越し会社が窓口となって提携業者に依頼をしてもらうことができます。
車も同様、基本的にはオプションサービス(有料)であることが多いので、見積もりを取る際に必ずペットや車の引越しがあることを伝えておきましょう。
相見積もりを最低3社からとろう!
突然ですが、引越し料金っていくら必要か知っていますか?
引越し費用をイメージしやすいように、大手引越し会社の費用相場を一覧にしてみました!
人数 | 距離 | 価格(税抜) |
---|---|---|
単身 | 近距離(50~100km) | 2~5万円程度 |
長距離(100km以上) | 3~15万円程度 | |
4人以上の家族 | 近距離(50~100km) | 9~20万円程度 |
長距離(100km以上) | 10~35万円程度 |
荷物の量や、引越しプランによって金額は変動します。あくまでも目安程度にお考え下さい。
単身で近距離に引越す場合でも、そこそこの費用が必要である事がわかるかと思います。しかし、この目安の金額より安くなる方法があるとしたら知りたくないですか?
その方法とはズバリ相見積もりを3社以上からとること。
見積りは、1社からとっただけでは自分の引越し相場が適正なのかどうか判断ができません。2社以上と比較することにより、価格の平均値を知ることができるのです。
見積を2社からとって安い方と契約してもいいのですが、安くするためにはさらにもう1社から見積をとることをおすすめします。2社から見積をとって、安かった方からさらに3社目に値引き交渉をするのです!
引越会社の繁忙期だと(3月~4月)価格を下げてもらうのが難しい場合もありますが、引越し会社もできれば契約をとりつけたいと思っているので、こちらの希望を受け入れてくれる可能性は大!
とにかく安く引越しをしたいと思うのであれば、ぜひ3社以上から見積をもらいましょう。
荷造りの注意点やポイントについて解説
引越し作業の中で一番時間と手間がかかる上に、一番悩みどころなのが「荷造り」です。
「何から荷造りしたらいいかわかない」
「効率のいい荷造りの手順ってあるの?」
など、初めて引越しをする人を悩ませる作業のひとつです。
効率よく梱包するコツとは?
荷造りが終わったダンボールは、新居に着くまでできれば開封したくないですよね。
しかし、
「まだ使うのにもうダンボールにしまっちゃった!どのダンボールに入れたかわからなくなった!」
なんてミスは引越し荷造りあるあるです。
そして、せっかくガムテープで閉じたダンボールを片っぱしから開けるはめに…
荷作りしてるんだか、散らかしてるんだか分からない状態になってしまいます。
そんな状態をさけるためにも、まずは使う頻度の少ない季節もの(スノボ用品・ストーブ・こたつ・扇風機など)から荷造りをするようにしましょう。
季節ものを荷造りしたあとは、使用頻度の少ないものから順にダンボールに詰めていくようにするといいでしょう。
しかし先ほども書いたように、もう使わないと思ってダンボールに入れたものでも、意外とあとから必要になってくる場合もあります。
その時にすぐダンボールから取り出せるように、ガムテープで封をするのは最終日にしましょう。
梱包するオススメの手順は下記の通りです。
- 引越し2週間前
使う予定のない季節もの
(ストーブ・扇風機・スノボ用品など) - 引越し3日前~前日
使用頻度の少ないもの
(来客用の食器、普段使わない雑貨や小物) - 引越し当日
貴重品や最後まで使う物を除いてすべて梱包する
(トイレットペーパーや掃除道具は最後にしまう)
引越し荷造りあるあるの2つ目が、新居に着いて荷ほどきをしているとき
「すぐに必要なものがどのダンボールに入ってるのかわからない!関係ないダンボールをかたっぱしから開けるハメになった!」
というもの。
この事態を防ぐ方法として、ダンボールの中に入っているものを表記しておくことをおすすめします。
「ダンボールに色んな種類のものを入れた場合、全てを表記するのは無理じゃない?」
確かにその通りです。
ダンボールに全て同じものが入っているなら食器や単行本、夏服などと表記すれば良いですが、いろんなものが入っている場合は数字を振っておくという方法があります。
リビングで使用するものが入っているダンボールには【1】、キッチンで使用するダンボールには【2】というようにダンボールに数字を振っておくのです。
そうすることによって、引越し会社の人も「【1】と書いてあるダンボールはリビングに、【2】と書いてあるものはキッチンに運べばいいんだな」とわかります。いちいち「このダンボールはどの部屋に運べばいいですか?」なんて聞く手間も省け、スムーズに荷ほどきをすることができます。
ただし、この場合は引越し会社の人に、ダンボールの番号と行先の部屋の共有だけしておく必要があります。
ダンボールが足りなくなったらどうすればいい?
たいていの場合は見積もりをとった際に、荷物の量に応じた必要な数のダンボールをサービスしてもらうことができます。なので、よっぽどダンボールが足りなくなるという事は無いかと思います。
しかし荷造りをしているうちに、ダンボールが足りなくなる可能性もゼロではありませんよね。
ダンボールが足りない可能性が出てきたら、早めに引越し会社に連絡をしてダンボールを追加支給してもらいましょう。
「ダンボールの追加無料」という引越し会社もあれば、「追加分のダンボールは有料」という引越し会社もあるので、どちらにしても引越し会社に確認をする必要があります。ほんの2、3枚程度欲しいくらいであれば、近所のコンビニなどで自分でダンボールを調達してもいいかもしれませんね。
ちなみに、大手引越し会社でもらえるダンボールは「最大で50枚」という所が多いようです。
50枚あれば3DKの部屋の荷物が入る数なので、よっぽど足りなくなることはないと思います。
当日までに荷造りが終わらない場合
引越しあるあるの3つめは、まさにコレです(笑)
「早い段階から荷造りをしていたはずなのに、なぜか引越し当日もまだ荷造りが終わらない…それどころか、部屋が散らかりすぎて何をどうしていいか逆にわからなくなってきた」
というパターン。
実際に私も「まだ使うだろう」と思って梱包していない荷物が、当日も部屋に散乱していることがよくありました…。
でも、大丈夫です。結論から言うと何とかなります。
その根拠は引越し当日に引越し会社の人も荷造りを手伝ってくれる場合が多いからです。
引越し会社の人も次の予定が入っている場合が多いので、この時間までに引越し作業を終えなくてはいけないという目安の時間があります。
その時間内に引越しを終わらせるためには、一緒になって作業をしなくては間に合わないのです。
もちろん引越し会社によっては、「荷造りは一切しない」というルールの会社もあるかもしれないので一概には言えませんが、どちらにしても荷造りは早い時期から始めて、当日少しでもスムーズに引越しができるよう、努力するようにしましょうね!
引越し当日も注意すべきことが!
ベランダやテラスに積み忘れの荷物がないかチェック!
意外と見落としがちなのが「ベランダ」「裏庭」「テラス」など、家の外の荷物です。
洗濯竿も忘れがちなので、部屋の荷造りがひと段落したら家の外に忘れ物がないかチェックしておきましょう。
夜間の引越しは、ご近所に配慮を!
スケジュール上、どうしても夜間に引越しをしなくてはいけない場合もあるかと思います。
そういった場合は、昼間に引越しをする以上に近所に配慮をする必要があります。
夜は家族団らんで食事をしていたり、もしかしたら早めに寝ている人もいるかもしれません。
引越しの騒音は思っている以上にうるさいものです。
「夜間の引越しでご迷惑をおかけします。また改めてご挨拶に伺いますがまずはお詫びまで」
というような内容でご近所に一言あいさつをしておくと、今後の近所付き合いがよりスムーズになるかもしれませんね。
また新居の道幅が狭く、引越しのトラックが道路を占拠する場合もあらかじめご近所に一言お詫びをしておくといいかもしれません。
クレーンを使わなくては運べない荷物があった場合
見積をとる段階で、引越し会社の人は「クレーンを使って運ぶ必要がある荷物」も見極めてくれます。
クレーンを使用する場合はオプション料金が発生する場合が多いので、事前に追加でいくら必要なのか引越し会社に確認をしておきましょう。
番外編
旧居の汚れは、どこまで原状回復すればいいの?
賃貸住宅から引越しをする人は、いったいどの程度まで掃除をしておけばいいか悩みどころですよね。
もちろん、原状回復すればするほど敷金(修繕費用にあてるために、あらかじめ支払ってあるお金)が戻ってくる可能性は高くなります。
引越しの2週間くらい前から、荷造りと同時進行で部屋の掃除も進めておくことをおすすめします。
2週間前から掃除を始めても、部屋が元通りにキレイになるのは難しいと思います。しかし、今まで住んできた部屋に感謝の意味も込めて、最低限の掃除はしておきましょう。
お掃除のコツやポイントをまとめた記事もぜひ参考にしてくださいね。
粗大ゴミや資源ごみの回収日を逃してしまった
可燃ごみと違って、粗大ゴミの収集日はとても少ないものです。
粗大ゴミの収集日を1回でも逃してしまうと、引越し当日まで粗大ゴミを捨てるタイミングが無いなんてことにもなりかねません。
自治体によっては「ゴミ集積所まで自分で粗大ゴミを持ってきてくれる」ことを条件に、収集日以外にもゴミを回収してくれる場合もありますが、自分の地域のゴミ収集日を再度確認して、捨て忘れがないようにしておきましょう!
転出届(転居届)を出し忘れてしまった
- 転出届とは
現在住んでいる市区町村とは別の自治体へ引越す場合に提出する書類のこと
(例)東京都品川区戸越 → 東京都府中市 - 転居届とは
同一市区町村へ引越す場合に提出する書類のこと
(例)東京都品川区戸越 → 東京都品川区東五反田
現在と同じ自治体に引越そうが、違う自治体に引越そうがどちらにしても転出届(転居届)の手続きをする必要があります。
この手続きは旧居のある住所の自治体で行うので、引越しをする前に忘れずに手続きをする必要があります。
しかし、新居についてから転出届(転居届)の手続きを忘れたことに気づいた場合、少し手間はかかりますが転出届(転居届)を入手する方法はあります。
自治体によって入手方法が異なる場合があるので、手続きを忘れたことに気づいた時点で早めに新居のある住所の自治体に問い合わましょう。
東日本と西日本では周波数が違う
糸魚川を堺に、東日本と西日本では周波数が違うのを知っていますか?
西日本は60Hz、東日本は50Hzとされており、家電製品によっては周波数が違うと使用できないものがあります。
家電製品に50Hz/60Hzと表示がされていれば日本全国どこでも使用可能ですが、単独表示のものはその地区でしか使用ができません。
糸魚川をまたがって引越しをする人は、家電製品が新居で使用できるか確認しておく必要があります。
家具や家電の採寸はしっかりと!
旧居で使っていた家具や家電を新居でも使いたい場合、希望するスペースにちゃんと配置できるかどうか、新居をしっかり採寸しておきましょう。
実際に私が経験した例として、家具や家電自体のサイズは測っていたが、新居の設置しようとするスペースの採寸を忘れてしまったため食器棚が新居に入らなかったという事が起きました。
入らなかった食器棚は、結局そのまま引越し会社に引き取ってもらい(有料)新しくサイズがピッタリなものを買いなおしました…
そういった事を防ぐために、物件探しをするときはメジャーを忘れずに持っていきましょう!
「このスペースに冷蔵庫は置けるか」「このスペースに食器棚を置くと、冷蔵庫が置けないな」など、だいたいの部屋のレイアウトをイメージして採寸しておけば、いざ新居に着いて家具や家電を設置するときに「入らない!」なんてことは避けられるはずです。
- 家具や家電自体のサイズを正確に測る
- 家具や家電を置こうと思っている新居のスペースを測っておく
- 物件探しのときは、メジャーを忘れずに
公共交通機関の利用にも思わぬ落とし穴
通勤や通学に電車やバスなどの公共交通機関を使う予定の人は、物件探しの段階で新居の最寄り駅の時刻表をチェックしておくことをおすすめします!
これも私の例ですが、今まで都心に住んでいた人は感覚的に「駅が近くにあれば、通勤手段に困ることはない」と思いがちですが、実はその駅は田舎だったので1時間に1本しか電車が走っていなかったんです。
結果、通勤時に最適な時間で走っている電車がなく、少し時間はかかりますがバスで通勤することにしました。
「駅があるから安心!」ではなくて、通勤や通学をイメージしたとき、時間帯に問題のない路線かあらかじめ確認しておきましょう!
まとめ
今回は引越しのときに注意すべきポイントをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
引越し作業をスムーズに行うためには何に注意するべきか、またトラブルを避けるためにあらかじめ知っておきたい注意点などをまとめたので参考になれば幸いです。
引越しはやることが多いので、とにかくスピーディーにテキパキ行動しないといけません。
ゆとりをもったスケジュールで行うためにも、まずは早めに引越し業者を決めましょう!