引越しでバイクは基本的に、引越し業者が委託業者を手配して輸送します。その場合の手配料はオプション費用となり、見積もりに上乗せされます。
直接専門業者に依頼する場合は、紹介手数料などいわゆる中間マージンが発生しない分安くはなります。
どっちにせよバイクがあるだけで、基本料金に数万円の追加料金がかかります。
引越し業者 | 専門輸送業者 | |
---|---|---|
125cc以下 | 約5.5万円 | 約3.0万円 |
126~400cc | 約5.8万円 | 約3.8万円 |
401cc~ | 約6.5万円 | 約4.6万円 |
※500km以上の距離を想定
※それぞれ業者の相場は大手数社より電話・Web調査したもの
ただし、原動機付自転車(原付)など小型バイクの引越しは別です。
引越し業者によってはトラックの荷台で運んでくれる場合があり、オプション扱いではなく基本料金内で送ることができます。
つまり、原付を依頼する引越し業者次第で「基本プラン」か「基本プラン+オプション」と扱いが異なるため、見積もりに数万円程度の差がでるというわけですね。
相場は目安ではありますが、おおよそ3~5万円程度。この部分の料金が発生するかしないかの差は大きいため、原付を通常プランで運んでくれる業者を無料比較サービスで探す価値は大いにあると思いますね。
当記事では、原付・バイク引越しをできるだけ安くすることをメインにまとめています。
目次
原付・バイクの引越し方法は3つ
引越しで原付などバイクを輸送する方法には大きく分けて次の3つの方法があります。
- 引越し業者に他の荷物とまとめて依頼する
- 専門業者に個別で依頼する
- 自分で運転して運ぶ
ただ、一口に引越しといっても単身引越しや家族での引越しであったり、県内や同区市内の近距離、県外など長距離の引越しなど、シチュエーションは人それぞれ。
荷物も一緒に運ぶなら「引越し業者」
一番手間なく原付を引越しする方法は、引越し業者に一緒にお願いするという方法です。
引越し業者にまとめて依頼するメリット
- 業者によっては通常輸送となりオプション料金がかからない
- 輸送専門業者を探す手間と手続きが省ける
- 各業者の比較をすると総額で安い見積もりが出る
引越し業者にまとめて依頼するデメリット
- 条件(排気量・車種)によっては輸送料金が高くなる場合がある
この方法のメリットは、原付の専門輸送業者を別で手配する必要ないことですね。
ただ引越し業者にバイク輸送をお願いした場合、引越し業者を通して委託業者に輸送を依頼するのことになるため、オプション料金となります。
手配料込みでのオプション料金となるため、専門業者に原付バイク個別で依頼する費用よりも若干お高めになるのがデメリット。窓口一本化ができるためラクではありますが、原付バイクの引越し料金だけに目を向けると専門業者に依頼した方がお得に済むかもしれませんね。
また、引越し業界はライバルとの契約取り争いが激しい業界ということもあり、各社の比較を各業者の見積もりを比較することで総合的に安い見積もりが出やすくなります。
バイクだけを運びたいなら「専門業者」
2つめの方法は輸送専門業者に依頼するという方法です。
専門業者にバイクを依頼するメリット
- 専門知識やノウハウを持ったスタッフに直接依頼・相談できる
- 排気量や車種次第で安く依頼できる可能性がある
専門業者にバイクを依頼するデメリット
- 輸送専門業者を探す手間がかかる
- 配送に日数がかかる
バイク輸送専門業者を探す手間や、荷物配送とは別に見積もりを取るなど手間は増えますが、引越しで運ぶ荷物が原付・バイクだけの人にはおすすめ。
引越し業者のオプション料金内に含まれる「手配料」がかからない分、安く輸送できますよね。
また、専門業者の輸送・陸送は他の利用者と同時に送る方法をとるので、新居に到着するまでやや時間がかかります。
引越しまでに日数のゆとりがある人や、バイクだけを輸送したい人は専門業者に依頼しましょう。
引越し先が近距離なら「自分で運転」
3つめの方法は自分で運転するという方法です。
自分で運転して運ぶメリット
- 低コストで引越しすることが可能。
自分で運転して運ぶデメリット
- 時間と労力がかかる
- 事故などトラブルの危険性がある
かかる料金といえばガソリン代や高速料金程度なので、一番低コストでバイクの引越しが可能です。
ただ近距離であれば自分で運転していくことも可能ですが、移動距離が長く遠方への引越しであれば不向きだと言えます。
また、原付に加え車がある、原付が2台あるなどのケースでは旧居→新居の片道運転、新居→旧居を電車で移動を繰り返すことになるため物凄く手間がかかってしまいます。
必見!原付など小型バイクはオプション料金ナシ?
125cc以下のいわゆる原付や小型バイクは、トラックの荷台に余裕があれば一緒に輸送してもらえる可能性があります。
この場合、原付は他の荷物同様に扱われるので、オプション料金が発生することなく、通常プラン内での見積もりとなるので安く済みます。
本来のオプション費用の数万円分がオトクになるということに。
じゃあ中~大型バイクでも荷台スペースが空いてさえいれば運べるのでは?
と思いますが、そもそも引越しのトラック内にはバイクを固定しておく装置がありません。
そのため126cc(中型)以上のバイクをトラックに積んで、運送中の揺れでトラック内で転倒した場合、他の荷物に傷がついたりバイクが損傷したりと思わぬトラブルを引き起こしかねないので、中型以上だとオプションで別送扱いとしている業者がほとんど。
原付のような小型バイクであれば、それほど重量もなく荷台に積んでも大きなトラブルにつながる可能性が低いため、一緒に運んでくれる引越し業者は多いです。
結局、バイクを運べるか運べないかは業者側の設備・裁量次第ということになるので、400cc程度のものでも運搬してくれるケースはあるようです。
原付を基本プラン内で送ってくれる引越し業者の見つけ方
どの引越し業者も原付や小型バイクを別送せずに基本料金内で運んでくれるわけではありません。
当日利用するトラックサイズ、原付以外の荷物の量、そもそもその引越し会社ごとのルールで禁止しているところなど事情は様々。
例えば、少量の荷物を送る混載便プランや単身パックを使って引越しする場合は、他人とトラックスペースを共有するので原付を積む余裕はありません。
また、2tトラックなどで荷台スペースが充分あっても、他にたくさん荷物を積んでスペースが足らなかったなんて場合でももちろん無理。
そのため、
- そもそも原付を通常プランで送るのをOKとしている業者
- 当日他荷物と一緒に積めるサイズのトラックの空きがある業者
この2点をクリアする必要があります。
サービス利用で複数社から一括で見積もりを取れば、上記2点をクリアできる業者を確実に探すことができます。1社1社確認するより断然ラクですね。
通常プランで運べるとしたらオプション料金扱いではないので、値引きの余地も出てきます。とにかく結果的に引越し費用が安くなる可能性大なので試しにどうぞ。
ガソリンが入った状態では運搬不可
原付の引越しを業者に依頼する場合、中のガソリンを抜く必要があります。
というのも、中のガソリンは原付とは別で、引火性のある危険物という扱い。各業者は約款に従って、ガソリンを入れたまま輸送することはありません。
ガソリン抜きを業者にお任せできるなら話は早いですが、集荷前に抜いておくよう言われる場合もあります。
自分で原付のガソリン抜く際も、抜いた後のガソリンの保管には充分気を付けるように!
ガソリンは揮発性であることから扱いが難しく、注意を払っているつもりでもちょっとした静電気などで引火する恐れがあります。
安全、かつ確実なのはディーラーに依頼するか、ガソリンスタンド(ダメなところもありますが)でガソリンを抜いてもらうことです。
必要な手続きは引越し先や排気量による
同一市区町村以外に引越す場合は、引越しに伴い「住所変更」と「ナンバープレート変更」の手続きが必要になります。
(同一市区町村内であれば特に手続きは必要ありません)
バイクの排気量によって手続きを行う場所が異なります。また、バイク保険の住所変更も必要になってくるので、加入している保険会社にも忘れずに連絡をしておきましょう。
125cc以下(原付など)の手続き
排気量125cc以下、これには原付も含まれますが、中・大型のものと手続きが多少異なります。
旧住所の市町村役場へ行き「廃車証明書」を交付してもらいます。
(実際に廃車にする訳ではありませんが、手続き上では廃車証明書が必要になります)
廃車証明書を持参のうえ、新住所の市区町村役場で住所登録・ナンバーの手続きを行います。
バイクの手続きに必要なもの
- 廃車申告書(旧住所の役所で記入後、交付されます)
- 印鑑(シャチハタ可)
- ナンバープレート
- 標識交付証明書
購入時(ナンバー交付時)にもらえる書類ですが紛失した場合でも手続きは可能です
126cc以上の手続き
手続きの内容は125cc以下の場合と同じですが、126cc以上の場合は新住所のある陸運局で住所変更、ナンバープレートの変更を行います。
次のものを用意して、管轄内の陸運局で手続きを行いましょう。
バイクの手続きに必要なもの
- 軽自動車車検証
- 軽自動車損害賠償保険書(陸運局で販売)
- 印鑑(シャチハタ可)
- 住民票(3カ月以内に取得のもの)
- ナンバープレート
原付・バイクを引越し業者に依頼した人の体験談(見積もり事例付き)
- 見積もり
約7万円(他の荷物込み) - バイクの排気量
50cc - 引越し距離
200~500km
原付バイクですが、荷物が単身者なのでそれほど多くなかったため、バイクと一緒に運んでくれるところを探して、決めました。
投稿日時:2019年07月17日 15:28
- 見積もり
約18万円(他の荷物込み) - バイクの排気量
400cc - 引越し距離
200~500km
バイクに関しては引っ越しの時に荷物とは別で陸送になると何社も言われました。一社だけは大きめのトラックに荷物を積んで、空きスペースがあるのでそこへついでに積んでいくと提案されたから。
投稿日時:2019年07月17日 13:29
- 見積もり
約15万円(他の荷物込み) - バイクの排気量
50cc - 引越し距離
200~500km
固定すれば動かないですし、乗せるスペースもあると考えましたので一緒に運んでもらいました。もちろん値段も変わりませんでした。
投稿日時:2019年07月18日 12:14
やっぱり、原付や小型バイクだと当日利用するトラックの荷台に余裕があれば、普通に運んでもらえることはあるみたい。
オプション料金の数万円分が丸ごと浮くと考えれば、数当たって引越し業者を探してみる価値はありますね。
まとめ:原付を安く引越しできるかは依頼する業者次第
原付バイクを引越しする相場は、排気量や距離によって異なってきます。
バイクだけの引越しを考えている人は、バイク輸送専門業者に依頼した方が安くなりますが、原付に加えて他の荷物がある場合は引越し業者にまとめて依頼した方が安くなる可能性が高くなります。
また、原付を始めとするバイクは多くの引越し業者が基本的にオプション扱いにしていることから、引越し業者では荷物として扱ってもらえないと認識しがちですが、原動機付自転車や小型のものであれば通常プランで対応してもらえることが多いです。
とはいえこれは各引越し業者のルール、スケジュール、利用するトラック次第。一括で引越し業者と連絡が取得できるサービスで確認してみるのが確実です。
約10万円(他の荷物込み)
50cc
501~1,000km
荷物が少なかったので乗せてもらいました。 基本的には乗せられないそうですが、サカイの引越し業者の人が独断で乗せてくれました。
投稿日時:2019年07月17日 11:54