引越しの時期や荷物量、距離は人それぞれですが、じつはどんな状況でも安く引っ越す方法は決まっています。
まずは誰でも引越し料金を大幅に安くするコツを3つご紹介。
- 3月、4月の引越しを避ける
- フリー便を使う
- 自分で荷物を梱包・荷ほどきする
「どうしても3月、4月に引っ越さないといけない」という人でも諦める必要ナシ。予約が混まないうちに早めに業者へ相見積もりを取れば、繁忙期でも希望日に安い業者を抑えられる可能性大。
3つのコツをできるだけ押さえたうえで、さらに次の手順で引越し業者を決めれば見積もり料金を一気に下げられますよ。
- 一括見積もりサービスで複数業者から相見積もりをとる
- 見積もり料金を比較して最安の業者に引越しを頼む!
一括見積もりサービスを使うと自力では難しい「多くの業者から相見積もりをとる」ことがカンタンにできます。
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さらに地元の中小引越し業者も含めて見積もりをとることができるので大手だけで比較するより料金をグッと安くできる可能性も。
逆にいえば、「繁忙期に午前便で業者にすべてお任せ」かつ「見積もり比較なしで1社だけの料金で決めてしまう」と確実に引越し料金は高くなります…。
この記事では、誰でも引越し費用を格安にできる方法を「押さえるべき3つのコツ」と「見積もり料金を安くする手順」に分けてより詳しく解説していきますよ!
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目次
誰でも簡単に引越しを安くするコツ
引越しの料金は時期や引越し距離、荷物量といった要素が絡んでいるため「こうすれば安くなる」というのがわかりにくいかもしれません。
しかし、次の3つのコツを押さえればどんな引越しでも費用を下げられるんです。
- 繁忙期の引越しを避ける
- フリー便を使う
- できるだけ自力で梱包・荷ほどきする
また、細かい節約テクニックも紹介しておきましょう。
- ダンボールを自分で用意する
- 不用品を処分して荷物を減らしておく
- 営業マンに相見積もりを見せて値引き交渉する
それでは料金を下げるコツについて、それぞれ詳しく説明していきますね。
繁忙期を避ける
繁忙期とは「引越しが一番多い3月と4月」のことです。この時期は一年でもっとも引越しが集中する時期なので引越し業者は大忙し。
予約をとるのも一苦労で、当然ながら引越し料金の相場も上がってしまいます。
通常期 | 繁忙期 | |
---|---|---|
近距離(市内) | ¥31,409 | ¥38,304 |
中距離(県内) | ¥33,257 | ¥44,955 |
遠距離(県外) | ¥57,581 | ¥73,174 |
通常期 | 繁忙期 | |
---|---|---|
近距離(市内) | ¥79,756 | ¥102,414 |
中距離(県内) | ¥101,680 | ¥144,269 |
遠距離(県外) | ¥165,511 | ¥231,893 |
※一括見積もりサイトを利用した人の平均相場
5月~2月の通常期に引っ越す場合と比べると、繁忙期の引越しは2~4割ほど割高になっていますよね。
繁忙期から引越し時期をずらすだけで安く引っ越しやすくなりますが、どうしても3月~4月に引っ越す必要がある人もいるはず。
しかし、たとえ引越し時期が3月~4月からずらせないとしても、早めに相見積もりを取って引越し業者を予約しておけば料金を安くできる可能性が高いですよ。
フリー便を使う
フリー便とは簡単にいうと「業者の都合のいい日程や時間帯に引越し作業をしてもらうプラン」のこと。業者ごとにプラン名が違う場合がありますが、ほとんどの業者が提供しています。
通常の引越しでは引越し日や時間帯まで決めて作業をお願いするため、業者は作業人員やトラックを依頼に合わせて手配します。
一方、フリー便は引越し業者がわざわざ人員やトラックを手配する必要のない、融通が利くタイミングで作業するため引越し料金が安くなるというわけですね。
「じゃあ当日の直前までいつ引越し作業するかわからないの?」と不安になるかもしれませんが、基本的には事前に連絡をくれる業者がほとんどのようです。
フリー便のメリットとデメリットをまとめておくと次のとおり。
メリット | 料金が安くなる |
---|---|
デメリット |
|
業者の都合に合わせての引越しということは、当日にほかの引越しが混んでいた場合は予定が変わってくる可能性があるということです。
また、長距離の引越しや荷物が多い家族引越しの場合は、引越し作業に時間がかかるためフリー便自体使えないことがあります。
ちなみに、フリー便とは逆に「引越し作業時間を細かく指定する」「午前便で依頼する」と料金は高くなりますよ。
できるだけ自力で梱包・荷ほどきする
意外とバカにならないのが「荷物の梱包」と引越し先での「荷解き(ほどき)」費用です。
業者に梱包や荷解きをすべて任せる場合、料金が高いプランになったり作業人員が増えたりしてオプション費用がかさんでいきます。
具体的にどれくらい費用が変わってくるかは荷物量によりますが、30,000円以上の差がつく場合も。
ただし荷物量が多いと自力梱包は負担が大きくなってしまうので、事前に不用品を処分しておくとよいでしょう。
ダンボールを自分で用意する
ダンボールなどの梱包資材を無料で提供してくれる業者も多いですが、中には費用が必要な場合や、もらったダンボールが足りなくなる場合もあります。
梱包資材代を節約するなら無料でダンボールを手に入れる方法も知っておいた方がよいでしょう。
【無料でダンボールがもらえる場所】
- 家電量販店
- ドラッグストア
- スーパー
- コンビニ
ただ、引越しに適したサイズのダンボールをまとまった数無料で用意するのは意外と難しいです。
そのため、このテクニックは「追加で必要になったダンボール代を節約できる」くらいに考えておいたほうがよいでしょう。
不用品を処分して荷物を減らしておく
引越しの荷物を減らせば引っ越し料金は安くなります。
なぜなら
- 軽トラックや小さなトラックで輸送ができる
- ボックスに詰めて運ぶ単身パックなどの格安プランが利用できる
という理由から。大きなトラックを利用するプランや作業人員が何人も必要な荷物量は必然的に料金が高額になります。
そのため、事前に不用品や大型の家具を処分して荷物をコンパクトにしておくことで引越し料金をおさえられるんですよ。
営業マンに相見積もりを見せて値引き交渉する
複数の業者に相見積もりを取れば、相場もわかるうえに最安業者を簡単に探すことができます。
しかし、相見積もりで取った最安値を、訪問見積もりの営業マンに見せるだけでさらに安い金額を提示してもらえることがあります。
「交渉ってなんだか難しそう」と思うかもしれませんが、<strong>他社で取った見積書を見せて「こちらのほうが安いので迷ってます」と魔法の言葉を言うだけ</strong>。
これで値引きしてもらえる可能性大です!
本命の引越し業者がある場合は、他の業者からできるだけ安い見積もりを取っておいて、最後に本命に値引き交渉すれば希望の業者で安く引っ越せるはずですよ!
引越しの状況別!安くなる業者と方法まとめ
引越しについてよく知らない人だと、サカイ引越センターやアーク引越センターといった大手会社しか知らないこともありますよね。
じつは、あなたの引越し人数や荷物量、引越し距離によっては、大手引越し業者よりも安く引っ越せる業者があるんです。
そこで、引越し人数と距離別におすすめの引越し業者や方法を簡単に早見表にしてみました。
単身 |
|
---|---|
単身(荷物量多) | |
2人家族 |
※荷物を減らして2tトラックを利用 |
3人家族以上 |
|
単身 |
|
---|---|
単身(荷物量多) | 単身プラン ※荷物を減らして2tトラックを利用 |
2人家族 | 大手 ※荷物を減らしてJRコンテナ便を利用 |
3人家族以上 | 大手 |
また、引越しについて詳しくない人のために大手引越し会社と中小の引越し会社の違いについてもここで解説しておきましょう。
大手と中小の引越し会社の違いは簡単にいうと次の違いがあります。
比較項目 | 大手 | 中小 |
---|---|---|
料金 | 割高 | 割安 |
対応距離 | 全国対応 | 地元のみ(一部は全国対応) |
対応荷物量 | 大荷物OK | 少なめ |
大手引越し会社は作業人員も多く、大型トラックを何台も所有し、全国に支店があります。そのため長距離、3人以上の家族引越しや、大荷物の運搬が得意。
一方、中小企業は全国対応の業者もありますが、基本的には地域密着型で地元の引越しがメイン。トラックや人員の数から長距離、大荷物の引越しには向いていませんが近距離、単身の引越しは得意というわけです。
それでは、安く引っ越す方法について状況別にそれぞれより詳しく説明していきましょう。
単身・近距離の引越しなら赤帽や中小で軽トラ輸送!
- 単身引越し
- 引越し距離が区内、市内など短い
上記の条件で安く引っ越すなら、下記の業者を利用するのがおすすめです。
- 地元の中小引越し会社(参考相場 : 約15,000円~)
- 赤帽(参考相場 : 約12,500円~)
荷物量が少ない、距離が短い引っ越しを安くするならサカイ引越センターやアート引越センターなどの大手引っ越し会社より地元の中小企業のほうが安く済む可能性大。
さらに、単身者で荷物量がより少ない場合は軽トラックでの引越しが適用されて格安で引っ越せる可能性があります。
また、引越し距離が20km以内なら赤帽もおすすめです。赤帽とは、引越し会社ではなく個人の軽貨物運送事業者の組合のこと。
赤帽も軽トラックでの引越しとなるため、引越し作業を手伝う必要がありますがその分格安になっていますよ。
単身・長距離の引越しは単身パックの混載便!
- 単身引越し
- 引越し距離が県外、別地方と遠い
このような条件で引っ越す場合は、次の引越し方法がおすすめです。
- 荷物が少ない人(ダンボール10個以下目安) : 単身パック、混載便
- 荷物が多い人(ダンボール10個以上) : 単身プラン
単身で県外や別地方に引っ越す場合、荷物が少ないなら単身パックがおすすめです!
単身パックとは下記のようなカーゴボックスに入るだけの荷物を詰めて輸送する引越し方法です。
ほかの人のカーゴボックスと同じトラックに積んで運ぶ「混載便」のため、長距離引越しを安く済ませることができます。
日本通運 | 18,000円~ |
---|---|
クロネコヤマト | 17,000円~ |
佐川急便 | 21,000円~ |
ちなみに、通常の引越しはトラック一台を借りる「チャーター便」です。
「単身パック」はもともとは日通の登録商標のため、業者によっては「単身引越しサービス」などのプラン名で提供されています。
しかし、画像を見てもらえばわかるとおり、あまり多くの荷物量は運べません。
そのため、荷物量が多い単身引越しの場合では単身パックは使えず、「単身プラン」という「チャーター便」になってしまうため料金が割高になります。
つまり単身長距離の引越しは、荷物をできるだけ減らして「単身パック」がベスト。
どうしても荷物が入らない場合は、一括見積もりでできるだけ安い単身プランを提供している業者を探しましょう。
家族・近距離の引越しは荷物量を減らして自力梱包!
- 2人、または3人以上の家族引越し
- 引越し距離が区内、市内など短い
家族引越しと単身引越しの最大の違いは「荷物の量」です。家族引越しの場合、軽トラックでは荷物がほぼ確実に載りません。
そのため、近距離での家族引越しは地元の中小か大手業者でトラックをチャーターして引っ越すことになります。
そこで少しでも料金を安くするコツとして、「できるだけ荷物を減らしてトラックのサイズを下げる」というものがあります。
じつは引越しで使うトラックは「2tショートトラック」「2tロングトラック」「3tトラック」とサイズが違います。
大きいトラックをチャーターするとその分費用がかさむため、事前に荷物を減らしておくことで引越し費用をおさえられますよ。
時期にもよりますがワンサイズ変わるごとに1万円ほど差が出てきます。
また、最初にも紹介しましたが家族引越しでは自力での荷物梱包・荷解きの節約効果が大きいです。なぜなら、荷物の量が多いほど梱包・荷解きの費用は増えるから。
手間はかかりますが、家族で協力して梱包・荷解きに取り組んでみてはいかがでしょうか。
家族・長距離の引越しならJRコンテナ便
- 2人、または3人以上の家族引越し
- 引越し距離が県外、別地方と遠い
もっとも料金が高くつきやすいのは大型トラックのチャーター便で遠方へ引っ越す場合です。
しかし、2人家族か荷物の少ない3人家族であれば「JRコンテナ便」で安く引っ越せる可能性アリ。
JRコンテナ便とは、荷物をコンテナに詰めて新居の近くまで貨物列車で輸送してもらう引越し方法です。
旧居から駅まで : 引越し業者のトラック
駅から引越し先の地方まで : 鉄道輸送
引越し先地方の駅から死去まで : 引越し業者のトラック
ただ、JRコンテナ便荷物が入りきらない場合は複数のコンテナを使うことになり費用がかかってしまうため、最終的な料金がいくらになるかは必ず相見積もりをとって比較しましょう。
安く引っ越すのに失敗した体験談
ここで引越し経験豊富な当編集部スタッフが、かつて「引越し料金が高くついた失敗談」をご紹介します。
約50kmほどの単身引越しなら相場は繁忙期でも約5万円ほど。複数の業者で相見積もりを取らなかったことでかなり損してしまったんですね……。
一方、見積もり比較をして引っ越した人は次のように料金値下げに成功しています。
値引き額 | 引越し状況 |
---|---|
約100,000円⇒約36,000円 |
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約90,000円⇒約70,000円 |
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約300,000円⇒約180,000円 |
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約200,000円⇒約70,000円 |
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約150,000円⇒約120,000円 |
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※一括見積もりサービスを使った人へのWEBアンケート調査
結論。どのような状況でも「複数業者へ見積もりをとって最安値を比較」するだけで安く引っ越せるといってよいでしょう。
自力で業者を探したり相見積もりをとったりするのが面倒なら一括見積もりサービスを使うのが一番早いうえに多くの対応業者を比べられますよ。
見積もりを安くする方法まとめ
誰でも引越しを安くするコツは次の3つです。
- 3月、4月の引越しを避ける
- フリー便を使う
- 自分で荷物を梱包・荷ほどきする
また、距離や人数によって最適な業者やプランは変わってきますが、可能な限り最安の業者とプランを選ぶための結論はただ1つ。
「とにかく多くの業者で見積もりをとって比較」です。
相見積もりをとって最安値を比較するだけで引越し料金が半額になるなんてことはザラ。
逆にいえば「安いと評判だから」と1~2社の料金を見ただけで決めてしまうと数万円、最悪十万円単位で損してしまうことも。
相見積もりをとるのが面倒な人は、一括見積もりサービスを使えば地元の格安中小業者も含めてラクに見積もり依頼ができますよ。
引越し侍 | |
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SUUMO引越し | |
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LIFULL引越し | |
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引越し料金についての関連記事
▼安い引越し業者についての記事はこちら
▼地域別の引越し費用についての記事はこちら
▼状況別に安く引越すコツについての記事はこちら
引越し料金 : 30万円
失敗の原因 : 料金を比較しなかった
引っ越しシーズンの3月に有名なサカイ引越センターなら安心だろうと1社で即決してしまいました。
相場よりもかなり高額になってしまったので、相見積もりを取ればよかったと後悔しています……。
愛知県岡崎市⇒名古屋市(約50km) / 単身