やること | ポイント | |
---|---|---|
2週間前から | 中身の片付け | 生鮮食品から優先的に料理に使う |
前日の夜まで | 電源を抜く | 霜取りが必要な場合はこのタイミングで |
引越し当日まで | 水抜きをする | 水受けの位置を確認しておく |
引越し後 | 電源を入れる | 設置後1時間は電源を入れない |
冷蔵庫の引越しを業者に依頼するにしても自分で運ぶにしても、冷蔵庫は運ぶ前に「水抜き」が必要です。
でも、冷蔵庫の水抜きをするために「電源を切る」必要があり、電源を切るためには「中身を全部片付けておく」必要があって…冷蔵庫の引越し準備って地味にやること多くて正直タイヘンです。
当記事は冷蔵庫の引越し準備それぞれを時系列に分けてまとめたので、手間のかかる冷蔵庫を引越しする準備のお供にして下さい。
目次
【2週間前から】冷蔵庫の中身を片付け始める
中身の片付けは2週間前~としていますが、冷蔵庫の運搬が決まった段階で計画を立てるのが無難かなと思います。
のちのち冷蔵庫の水抜きを行うために前日には電源が入ってない状態にしなくてはいけません。
つまり、水抜き準備から設置後までの間で冷蔵庫の電源が入ってない状態が丸1日~2日程度続くことになるので、当然その間は内部が常温ということに。特に夏場の引越しなんかだと、傷むスピードが早いので気を付けたいですね。
実際、冷蔵庫の中身を消費し切れず食材を泣く泣く廃棄…だなんて失敗はよくあるもの。
次の食材は、余らせると事前の処理にとても困るものです。電源を切る前日まで優先的に料理に使うなどの工夫をしてください。
- 肉や魚・卵や乳製品など生鮮食品
- 冷凍保管が必要な冷凍食品やアイス
- 調味料など1度の使用量が少ない食材
もちろん、氷を作り溜めている場合も消費しておく必要があります。
引越し前日より前に中身を消費して空にする計画を立てておき、引越しが終わるまで外食で済ますという手が確実でおすすめです。もし中身の食材を余らせた場合はクーラーボックスか、ヤマトのクール便などを早めに手配しておきましょう。
【前日の夜まで】冷蔵庫の電源を切る
冷蔵庫の中身を空っぽの状態にしたら、翌日の水抜きに備えて冷蔵庫の電源を抜く必要があります(電源を抜いた時点から冷蔵庫の自動霜取り機能が作動するため)。
冷蔵庫のメーカーや型番によって違いますが、水抜きが完了するまでにかかる時間はおおよそ8時間。なので前日の夜(22時)までに行っておくのが確実でしょう。
前日、電源の抜き忘れた合は当然水抜きが充分にできておらず、引越し作業中に漏水することがあります。そうなると他の荷物に影響を及ぼすこともあるので、当日の朝慌てて電源を抜いて運搬するのはダメ。運搬作業は別日になるかもしれませんが、切り忘れた段階で早めに引越し業者に相談しましょう。
【引越し当日まで】冷蔵庫の水抜き手順
冷蔵庫の水抜きは、水受け(蒸発皿)に溜まった水を排水する作業です。電源を切ってから充分に時間が経ってさえいれば、タイミングは当日でも全然間に合いますね。
この水受けの位置は、冷蔵庫下部、もしくは背面に内蔵されていることが多いです。
トレーに水がたっぷりと満たされていることもあるので、そっと取り出しましょうね。
また、例外的にトレーが無く、排水口の栓を抜いて直接水抜きするタイプの冷蔵庫も存在します。どんなタイプの冷蔵庫でも、取り扱い説明書に水抜き方法が記載されているのでそちらをチェックしてみてください。
説明書を無くしちゃった場合は、冷蔵庫の型番で検索するとメーカーの公式HPからPDFなどで確認できるはずです。
水受けが背面に内蔵されているタイプだと、重たい冷蔵庫の向きを変える必要があったり、ドライバーでフタを空けて取り出す必要があったりと何かと大変です。水抜き作業自体は引越し業者が梱包前にやってくれることも多いので、お願いしちゃうのも手です(この場合でも前日に電源を抜く必要はあります!)。
【引越し後】冷蔵庫の設置後すぐに電源を入れてはダメ
引越し前に冷蔵庫の電源を抜いたわけですから、当然引越し後は設置して電源を入れますよね。ここで気を付けなくてはいけないのが、電源を入れるタイミングです。
設置してから1時間程度は電源を入れずそのままにしておきましょう。
冷蔵庫の引越し作業では衝突や落下がなくとも、多少の揺れは生じるもの。そのため内部の液体状の冷媒装置が不安定な状態になっています。この状態で電源を入れてしまうと冷却機能が故障してしまう可能性があるんですね。
最新型の冷蔵庫はすぐ電源を入れてもいいとされているものもありますが、念には念を入れて1時間程度置いておけば問題ないかと思われます。
電源をすぐ入れたこと以外が原因かもしれません。まずは冷蔵庫にキズや凹みが無いかの確認をし、あれば作業中の衝撃で破損した可能性があるのですぐに引越し業者に申し出ましょう。
また、冷蔵庫の放熱スペースが無いことが原因の可能性もあるので、冷蔵庫周りのスペースに充分な余裕があるかどうかも併せて確認してみてください。
冷蔵庫によって霜取りが必要な場合も
一般的な2ドア以上の冷蔵庫には、自動霜取り機能が付いていて、前日に電源を切るだけで水受けに水が溜まる仕組みになっています。
が、古いタイプの冷蔵庫だったり1ドアの小型冷蔵庫だったりする場合は、自動霜取り機能が付いておらず、手作業による霜取りをしなくてはなりません。
とはいえ夏場で室温が高ければ、冷蔵庫の電源を切ってドアを開けて数時間程度常温に晒せば充分庫内の霜は溶け切ります。
ただ霜がびっしり付いていたり、冬場で室温が低かったりすると手作業で霜取りをしなければ搬出までに間に合わないかもしれません。
霜取りを手作業で行う際の具体的な手順は次の通り。
- 電源を切りドアを開けっ放しにして数時間放置する
- 常温で柔らかくなった霜をヘラで剥がししてバケツに落とす
- 残った細かい霜は、お湯に浸したタオルで拭き取る
また、放置して霜を溶かすしても手作業で霜を取るにしても、霜が溶けた水があふれ出して辺り一面びしょ濡れになるので注意。タオルや新聞紙を多めに用意して敷いたり拭いたりして対策しましょう。
ついでに冷蔵庫内の掃除をしよう
冷蔵庫が空っぽで電源が入ってない状態って、新しく購入したときか引越しする前くらいです。
滅多にない機会なので、新居に運ぶ前に冷蔵庫内を掃除してみてはいかがでしょう。掃除し始めるタイミングは電源を切った直後でOKです。
普段の冷蔵庫内は冷えているためなかなか気付くことはありませんが、中身は飛び散った食材や調味料のカスが付着していて雑菌まみれ。電源を切ることで常温に戻るので雑菌が一気に繁殖し異臭を放ちます。
内部の仕切りなどのパーツは全部取り外して、冷蔵庫内にクエン酸水を吹きかけ拭き掃除をしてあげましょう。特に大掛かりな掃除をする必要はありませんが、少なくともこれだけで引越し後のムワッとくる悪臭は防げます。
まとめ:冷蔵庫の引越し準備は早め早めに行うのが吉
冷蔵庫の運搬を引越し業者に依頼するにせよ自分達で行うにせよ、冷蔵庫を引越しで運ぶ前には色々と準備が必要です。
冷蔵庫の「中身の処分」「電源オフ」「水抜き」といった引越しの前準備はそれぞれを順序立てて行わなくていけないし、やっと設置したと思ったら電源の入れるタイミングを間違えて冷えなくなった!なんてことにもなりかねません。
そんなの悲し過ぎますね。
冷蔵庫の引越しでは、早い段階から計画立てて準備を進めることをおすすめします。
▼冷蔵庫のみの引越し料金を安くする方法はこちらで詳しく解説しているので参考にしてください!